投資対象の主な特長を知ろう(2)
債券は100円(元本)を基準に定期的に利息が付くイメージです。定期預金のイメージですが、債券はいろいろな種類があり、どうしても金利がやや高めのものに着目することになります。一般的に金利が高めになれば、リスクも高まることになります。その目安として格付けがあります。それ等の情報を活用し、有力な債券を見出すことが専門家(運用する委託会社)の腕になります。出来るだけリスクを小さくする組み合わせを検討したり、買い方を工夫したりします。債券の場合、預金と違い流通の過程(5年満期の債券ならば、その5年間に売買されます。)で元本部分が変動し、100円を割り込むことがあります。そこは基本的に知っておく必要があります。
リートですが、簡単に言えばそれ自体不動産投資信託証券と言う投資信託です。しかし、ここで話題にしている投資信託と違い、株式のように取引所で売買される投資信託です。また、不動産のみを投資対象としていることで独特の動きをします。順調に行って入る時は、預金などよりは高い金利が期待できる商品ですが、不動産そのものの動向に伴って株式のような大きな変動をする場合もあります。不動産の市場動向が大きな判断材料になります。また、金利も大きく影響します。
為替ですが、基本的に成長はありません。循環しているイメージですが、水準が変わると言った局面があります。(ユーロはスタート時点から、短期間で1.5倍になった時期がありました。)一国対一国の関係(多くは日本とある国)ですので、その事情は様々です。短期間での変動幅は時として株式や債券より大きくなることがあり、十分注意が必要です。成長が無いと言う観点からすればうなずけますが、為替だけを投資対象にするファンドは殆どありません。投資信託の多くは長期の運用を目指しています。従って為替は馴染まないのですが、多くの投資信託は株式、債券やリートとの組み合わせで活用されます。最近は通貨選択型ファンドのようなより踏み込んだ商品があります。為替取引の原理を利用した投資方法ですが、よりリスクが高まる場合もあり、(後述します)十分注意が必要です。
ここまでぼんやりではありますが、投資信託の運用がどのようなものを投資対象として、どのような観点で投資成果を上げようとしているか、お分かり頂けましたでしょうか。まだ十分とは言えませんが、徐々に固めて行きたいと思います。