真に「知のボーダレスの場」であろうとすれば、本学だけの活動では不可能です。本日は、他大学のセンター関係者や地域の皆様にもご参列いただいております。大学間の連携、地域や市民との連携など、幅広い柔軟な発想で社会と大学の連携を深めていければと願っております。
ところで、共同研究センターの式典にふさわしい記念講演をということで、本日は、失敗学の創始者として今はときめく畑村洋太郎先生をお招きしております。研究は失敗がつきものでわが、国立大学も法人化になって、自由度が増せば、失敗も増すに違いないのですから、失敗を生かす策をさずかりたいと思っています。
内輪のことではありますが、共同研究センターが今日を迎えることができましたのも、先輩のセンター長のこ苦労の賜物であります。鈴木、山藤、御子柴、三木歴代センター長に心から感謝申し上げます。
本学は、このたびの共同研究センターの10年に及ぶ学外との連携の実績を活かして、産学連携をいままで以上に充実させ、知のボーダレス場として一層社会から尊敬され、なくてはならぬ大学となるよう努力いたす覚悟であります。
最後に、もう一度、電気通信大学共同研究センターをご支援いただきました多くの皆様に、心からの感謝の意を表し、私の挨拶を終わりといたします。
ほんとうにありがとうございました。
(共同研究センター棟増築竣工並びに共同研究センター創立10周年記念式典挨拶より
2003/06/08)